モンスターハンターワールドが発売されて数日が立ちましたが、本作品の個人的なプレイ感想を話して行きたいと思います。先に簡単に言ってしまうと以上に良くできていて、ストレスができるだけ緩和されていると感じました。
グラフィック
グラフィックはこれまでのモンスターハンター至上最高のグラフィックになっているかと思います。フィールドの美しさや、キャラクター表現などどれをとってもきれいです。キャラクターメイキングでもかなり細かく設定することができ、かっこいいキャラからネタキャラまでさまざま作られているようです。しかし、どんなにかっこよくしてもフィールドで表示される顔は限界があり、描写力が落ちているようです。こんな顔じゃないのに！といいたくなるほどの変化ですが、これは仕方がないでしょう。幸いこのゲームは後ろ頭を見ながらプレイするものなので表情に関してもそれほど重要じゃないかと思います。
システム
これまでのモンスターハンターのシステムの多くを引き継いでいるかと思います。唯一仕様が大きく変更しているのはスキルで、これまではスキルポイントを規定の数字にすることでスキルが発動するという仕様でしたが本作では1個でもスキルを発動させることができます。もちろん1個では効果は弱いですが、無駄になるポイントがないので序盤から中盤までは特に意識せず防御力が高い防具を選んでも不自由なく進めることができると思います。本作はナンバリングタイトルではないということでこのような仕様になっているのかもしれませんが、個人的には簡単にスキルを発動できるので、悪くないと思っていますし、突き詰めていばこれまでのシリーズ同様、シビアな部分も出てきます。
全体的にスピーディになっている
スピード感といえばモンスターハンターXなどが上げられました。すごくスピーディというわけではないですが、狩技や、ブシドースタイルなどがスピーディさを感じさせていました。本作ではもう少し別の部分がスピーディです。マップ移動がシームレスということになり、モンスターから完全に離れるということが難しくなりました。おかげで走りながら回復薬を飲んだり、その辺に生えている薬草などを取る際も止まることなく手に入れることができます。またペイントボールという仕様をなくし、痕跡からモンスターを追跡するという仕様に変更されていますが、この辺も面倒な作業が減り個人的には良くできていると思います。ただ、モンスターの剥ぎ取りや、鉱石などのレア度がある程度高いものに関しては従来通りの採取ペースとなっています。このわけ方がすばらしいと思っています。仮に剥ぎ取りも一瞬だとすると、モンスターを倒した後の60秒でできることが増えてしまいますし、モンスターと戦闘中に鉱石などをゲットすることができてしまいます。レア度の高いアイテムは武器の強化などに使用しますのでこういった部分は少しだけ時間をかけてねといったところだと思うのですが、この方法は正解と感じました。
戦いに関してスピーディかというとこれは従来通りの少々もっさりした動きにはなりますが、これがモンスターハンターです。動画などでプロハンターのプレイを見ることができますが、このもっさりとした動きを極めることで流れるような戦いも可能です。
難易度
モンスターハンターシリーズは基本的に難易度は高めといわれております。ソロで難しい場合もマルチでプレイすれば簡単になるわけですが、必ずしもマルチのほうが簡単とはいえないと思っています。これまでもそうでしたが、ソロプレイとマルチプレイでは難易度が違います。過去では集会所というものがあり、そちらの難易度がマルチプレイ用に設定されていたわけですが、一応一人でもクリア出来るラインで作られていました。今作では集会場ミッションというものがないので、一人でプレイしている場合は、ソロ難易度。2人以上になると難易度が自動的に変更されマルチプレイ用の難易度となります。当然敵の体力などなどマルチプレイのほうが高く設定されているのですが、4人だから難しさが1/4になるという感じにはなりません。私がプレイした感じ、うまい人が揃うと早くクリアできますが、平均的なプレイヤーが揃った場合は、ソロと同じくらいのクリアタイムであったり下手するとソロのほうが早かったりします。敵のターゲットが1/4になるのでそういった意味では簡単になりますが劇的に時間が変わるかといえばそうとも言い切れないかなと思っています。
マルチでは他人の攻撃に邪魔されてうまく立ち回れないところを敵に狙われたり、自分は優秀に戦っていても他のプレイヤーがやられてしまったりと自分以外の要因で失敗してしまうケースもあります。ですのでソロではソロの難しさが、マルチではマルチでの難しさがあるかと思います。
個人的に気に入っているところ
このゲームは紛れもなくモンスターハンターですが、随所に進化が見られます。個人的に気に入ったと感じるところは、どうでもいいところは極力省かれているところです。たとえば上記でもあげましたが、レア度の低いアイテムは手に入れるのに歩きながら取得できるようになっています。ここで薬草を手に入れたとしましょう。薬草を手に入れたら次にどうしたいかといえば、回復薬にしたいわけです。従来の仕様であれば、メニューを開いて調合リストを開いてと操作するわけですが、本作ではそれすらオートで回復薬に変えてくれます。ハチミツをとれば勝手に回復薬グレートになるわけです。
ざっと思いついたところをあげてみると、
- 自動で調合してくれる
- 砥石が消費しない(∞表示)
- クーラードリンクなどが必要ない(終盤必要)
- ペイントボールによるマーキングが不要
- 出撃後でも食事が取れる
- 出撃後でも装備を変えられる
などなどでしょうか。確かにストイックなゲームであればどれも大切です。ハンターたるもの準備を怠った結果、リタイアせざるを得なかったり、負けてしまったりということもあるでしょう。しかしこのゲームの本質はどこにあるのでしょうか。モンスターを狩ってレアな素材を手に入れ、新しい装備を作ることや、強敵に対してタイムアタックを行うなどこういった部分が最終的に遊ぶポイントになるかと思います。もちろん友達とわいわいやることも大切です。その際にこういったストイックさはちょっと邪魔になるといえば邪魔になるのです。もちろん本作品が初めてプレイするという人であれば、違和感を感じることはないでしょうが、これまでのシリーズをプレイしてきている人であればかゆいところに手が届いているなと感じる人も多いと思います。個人的にはこういった場所が非常に気に入っています。
最後に
約束された神ゲーとか何とかいわれていたような気がしますが、モンスターハンターシリーズをこれまでプレイしてきている人であれば非常に楽しめる内容になっていると思います。今作がはじめてという人であれば、最初の洗礼などなどこのゲームの難しさを知ることになると思いますが、自分がどんどんうまくなっていくと楽しくなってくるゲームです。これだけ売れているので、お勧めしますということはありませんし、もうすでに多くの方がプレイしていると思いますが、個人的に気に入ったかそうじゃないかという話をするととても気に入っています。
