ウォッチドッグス2 クリア後の感想・評価(ネタバレなし) 【Watch Dogs2】

先日、ウォッチドッグス2をクリアしました。クリア後の感想評価を、ネタバレなしで行いたいと思います。今買おうか迷っている人などは参考にしてもらえればと思います。このゲームは、自由度が高い上に、従来ゲームのコマンドとは少々変わった行動が取れることが魅力でありますが、同時にそのコマンドによるバランスが思った以上に取れておらず、どう捉えるか、どう遊ぶかという部分を考える必要があるかと思います。

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ハッカーとしての面白さ

本作品の一番の魅力はハッカーとしてオープンワールドを冒険するといった感じです。似たようなゲームでグランドセフトオートというシリーズがありますが、こちらが、銃撃、カーチェイスをメインとするなら、ウォッチドッグスは隠密、ハッキングをメインとしたゲームです。もちろん銃撃も、カーチェイスも可能です。そういった意味ではいろんな攻略法があり、銃をぶっ放して攻略するのもいいですし、常に隠密行動をとるという遊び方もできるでしょう。

隠密とハッキング行動は密接に作られており、どうしても敵の目の前に姿を現さなければ進めないという状態であれば、周囲の盤を爆破させてみたり、携帯電話をハッキングして着信させてみたりと注意を引きながら敵を倒していきます。数多くこなしていかなければいけない戦闘を、全て誰にも見つからずに全クリする何てことも可能でしょう。ただ、俺には不可能でしたし、そこまでする必要はないかと思います。隠密行動も、メタルギアソリッドのように単純に後ろに回って敵を倒すだけではなく、ハッキングという要素を使って様々な行動をが取れるというのが魅力かと思います。

 

ハッキングできる要素

ハッキングをしながら、隠密行動を取っていくということが非常に重要となるわけですが、実際にどんなものをハッキングすることができるか一部まとめてみたいと思います。

  • 携帯を鳴らして注意をそらす
  • 爆破可能なオブジェクトを遠隔で爆破させる
  • 車をハッキングして自動で動かす
  • 爆弾を設置して、遠隔で爆破させる
  • 都市の一部を停電させる
  • 全くの他人を指名手配犯にする
  • フォークリフト、クレーンの遠隔操作

などこういったことが可能です。最初のうちは、ほとんど使えませんが、ゲーム中に取得していくリサーチポイントと言うものを使用して、スキルを習得していく感じです。これらを駆使して、敵との戦闘を有利に進めていくことになります。

 

 

ストーリー

現代社会の問題点をかなりスケールアップした内容になっています。簡単に説明すると、携帯電話、SNSなどが流行っている世界で、ある企業が個人情報を吸い上げ、不正を働いたり、洗脳した広告を流し選挙を行ったりなど、現実世界でも都市伝説で語られるような内容が本当に起こっていると言った内容です。主人公たちは、これを正そうとし、悪質な企業と戦うことになります。専門用語がバンバン出てくるのでその辺の知識に弱いかたは、なにを言っているかわからないところもあるかもしれませんが、ストーリーの大まかな部分はしっかり理解できると思いますので、ネット関連、ハッキング関連の知識がなくても大丈夫です。

 

 

敵の詮索が甘い

敵があまりにも細かく詮索するようであると、ゲームとして非常に難しくなったり、面倒になってしまいますのでバランスが大切になるわけですが、それにしても敵の索敵がガバガバです。倒れている人を見つけて「どうした!?」というときもあればスルーするときもありますし、敵の目の前に現れても2秒くらいしないと敵が認識しないので、目の前を横切っても一瞬であれば発見されていないということになります。また、様々なオブジェクトを破壊しても「?」くらいの反応しか示さず、簡単に辺りを捜索するようですが、敵が侵入してきているだろうという認識は持ちません。このガバガバさのおかげでゲームとしてはサクサク進めることができるのですが、もう少し敵の索敵能力を上げもて良かったのではないかなと思います。

 

 

一部の武器・スキルが強すぎる

中盤に差し掛かるくらいで、スキルツリーをそっち方向へ進めさせれば習得できるますが、一部のスキルや武器が強すぎてそれさえ使っていればどんな敵も瞬殺、なんてことも可能です。自発的に縛るというということはもちろん可能ですが、なんだかんだ使ってしまう人も多いでしょう。もしくは2、3回トライして負けたら、解禁なんて使い方もあると思いますが、これによって難易度が恐ろしく下がります。ラストの戦闘シーンもそれを使えば一瞬で片付きます。本当にそのスキルさえなければ、難易度も非常に絶妙な気もするんですが、惜しいですね。これがエンドコンテンツで手に入るということであればそれも良かったですが、中盤、下手すれば序盤で手に入れることができますからね。バランスブレーカーと言っていいかと思います。

 

 

ストーリーが短い

本作には

  • メインオペレーション
  • サイドオペレーション
  • オンラインオペレーション
  • レースなど

こういった要素が用意されています。オンラインオペレーションはcoopプレイが可能で、それ以外は基本的に一人専用ミッションです。メインオペレーションを寄り道せずにサクサク進めていくとあっという間に全クリできてしまうでしょう。おそらく15時間くらいで終わってしまうかと思います。もちろんサイドオペレーションをこなしていけばそれなりの時間がかかるかと思いますが、メインミッションをクリアしてしまうとモチベーションが下がることも多いと思いますので、難しいかもしれません。サイドオペレーションを減らしてもっとメインオペレーションにしても良かったのではないかとも思いますね。クリアするともっとこの世界を楽しみたかったなとちょっと口さみしさが残りました。一つのゲームをじっくりというよりは、サクッとクリアできる方が向いてると言った人にはちょうどいいかもしれません。

 

 

難易度

序盤は難しい!と感じることでしょう。このゲームは、プレイヤーの体力が少なく、数人の敵に囲まれるとあっという間にやられてしまいます。しかし、ゲームのメカニズムに慣れてきたり、様々なスキルを習得するとどんどん難易度は下がっていくかと思います。感覚的には、序盤の難易度が一番ピークで、どんどん下がっていき、ラスト方面は楽勝と言った感じですね。普通はどんどん難しくなっていくのに対して逆の動きをしますので物足りなさが出てきます。こういった難易度設定が嫌いな方はお勧めできないかもしれません。もちろん自分でスキルを縛っていけば常に緊張感のあるプレイができると思いますのでそうやって調整するのはありかもしれません。

 

 

トロフィー

一部調べないとわからないところもあるかと思いますが、基本的にプラチナトロフィーの取得は簡単です。トロフィー集めが趣味な人はプレイしてもいいかもしれません。

 

 

coop、PvPについて

これに関しては過去記事を参照お願いします。

 

 

まとめ

このゲームを何と比べるかとなると、やはりグランドセフトオートシリーズと比べることが多いのではないかと思います。GTAシリーズと比べて、ハッキングという面ではできることが増え、攻略の幅も広がるのですが、あらゆる面でGTAの方が自由度というか作り込みが細かいです。ウォッチドッグスではバイクの二人のりはできませんし、航空機などにも乗れません。マップ自体も狭いです。GTAはこれまでに様々な動画投稿がされていますが、自分で独自に考えた遊び方をアップしている人が多く、楽しみ方は無限大と言った感じに対して、ウォッチドッグスは純粋にオペレーションを楽しむという感じになります。よくオープンワールドゲームは何をしたらいいかわからない何て話を耳にしますが、その点ウォッチドッグス2はわかりにくいこともなく、スイスイ進められのではないでしょうか。しかし、メインミッションのボリュームが非常に少ないのが気になります。GTAほどの自由度はないため、どうしてもオペレーション頼みになるわけですが、それが少ないのがマイナス点ですね。

もう続編の話になってしまいますが、ウォッチドッグス3が出るとするなら、スキル、武器のバランス調整と、ゲームボリュームの増加、さらに細かい作り込みに期待したいですね。