ドラクエ11は特別な販売方法となっており、PS4とDS版の二種類があります。DS版はPS4版の劣化版と思いきや、全く違う絵柄のゲームになっています。グラフィックのPS4、味のあるDSといった感じでしょうか。今回はPS4のグラフィックについて話していきたいと思います。
一言でいえば綺麗
ドラクエシリーズはどちらかというと、リアル系ではなくデフォルメが効いた絵柄になっています。これは鳥山明氏がデザインされているので、現実の人間とは少々見た目が違うためこのような世界観になるわけです。しかしデフォルメが効いたキャラクターにリアルな風景となると非常にアンバランスな絵になってしまいます。人をデフォルメするなら風景もデフォルメが必要なわけです。しかし、これが非常に難しいと思っています。風景にデフォルメを効かせすぎると安っぽくなってしまいますし、PS4で製作する意味がなくなりますし、あまりにリアルにするとキャラクターが浮いてしまいます。
ドラクエ11の全体としてのグラフィックはキャラクター、風景共にベストマッチだと思っています。どちらにも違和感はありませんし、PS4の描写力を本当にうまく使えているのではないかと思います。ごちゃごちゃしていないすっきりとした絵なのにそれが非常に綺麗に見えるわけですね。
これはフィールドマップの絵ですが、草木の雰囲気もキャラクターの溶け込みも違和感はありません。この世界を移動できるというのならPS4版は満足できるのではないでしょうか。
緑と青の色が美しい
RPGですのでちょいちょいムービーを挟みます。ムービーは通常マップ以上に綺麗に描かれていると思います。特に個人的には緑と青の色が美しいと思っています。
これらはオープニングの一部分になりますがいかがでしょうか。緑と青が非常だとおもいませんか。これが私にとってPS4でプレイする一番の理由になりますし、大画面でプレイしたいと思わせてくれます。
望んでいない人も
個人的には綺麗なグラフィック推しな訳ですが、中には「ドラクエに綺麗な絵は求めていない」という人もたくさんいるでしょう。そういった方はもちろんDS版ですね。この辺が今回すごいと思っている部分です。同じストーリーでありながらも、綺麗な絵を求める人と、昔ながらのドット絵を求める人と、両方のニーズに応えた作品ですね。こんなことができるのはさすがドラゴンクエストといった感じです。もしドラクエ以外に同じようなことができるとしたら、FFシリーズくらいなのではないでしょうか。めちゃくちゃリアルなPS4版と、昔ながらの2頭身ドット絵のSFC時代のFFを発売することができるかもしれませんね。しかしFFはそういった路線のゲームではありません。やはりドラクエだから成せる技なんだと思います。
最後に
個人的には綺麗なグラフィックでプレイしたいがためにPS4版を購入しました。ただ、DS版に全く魅力がないかと言われればそういうわけではありません。チャンスがあればDS版もプレイしてみたいなとは思っています。私が発売日にドラクエ11を買いに行った時は、20人くらいが並んでいてみんなドラクエ11を持っていましたが、半分くらいの人が、PS4版とDS版の両方を持っていました。それだけどちらも期待されているということになりますね。どちらが良いということはありません。スクエニが綺麗も、味も、どちらのニーズにも対応してくれたのですから自分が好きな方を購入してとことんプレイしましょう。
