使いまわしのゲームが嫌い

最近ちょっと古いゲームをプレイしています。来年キングダムハーツ3が発売されますが、これに向けてストーリーを全て補完しようと思い、旧作品からプレイしています。キングダムハーツ1からスタートしているわけですが、このゲームはリアルタイムでもプレイしていたので、久しぶりに遊んでいるのですが今から考えると結構ひどいものだなと感じたので書いていきます。

 当時のゲーム

キングダムハーツPS2時代のゲームです。この頃のゲームは映像の描写力が飛躍的に上がった次代だと思っています。もちろん、PS2初期と末期では技術力も成長しPS2の中でも大きく進化しておりますが、それでも、苦しい容量だったのか、製作に労力がかかったのか、実は中身がスカスカという印象を受けます。ゲームというものは様々種類がありますが、個人的なプレイ時間で考えると、ストーリーで20時間くらいを費やし、エンドコンテンツで50~100時間くらい遊べるというのが最低ラインかなと思っています。もちろんバイオハザードのようにストーリーは10時間以内に終わるようなものもあります(タイムアタックでは2時間以内) しかし、何度も繰り返して挑戦することで50時間近いプレイ時間を生み出すことも可能です。内容がスカスカでも何とかして20時間位は確保したいというのがメーカー側でしょう。戦闘などをすっ飛ばしストーリーだけにしてしまうと、3時間くらいで終わってしまうゲームがほとんどだと思います。

 

マップを使いまわす

プレイ時間を稼ぐために使われる手法がマップの使い回しです。理想的なマップといえば、

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こういったマップです。これであれば、次々進めても全てが新しくプレイヤーは次はどんな世界が広がっているのだろう。と感じることでしょう。しかし欠点として、全ての目的地のマップを作りこんだり敵を配置したりしなければいけません。理想ではありますが、製作の労力は間違いなくかかります。この場合、目的地4箇所、ボスエリア1箇所、道中4箇所で計9箇所の作りこみが必要です。

次にマップを使いまわしている場合ですが、

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こんなイメージです。ストーリーとしては、理想系と変わらないにしても、目的地A,C、目的地B,Dが同じであり、そこまで向かう道中もまったく同じです。これだとプレイしている側としては、「また同じ道を通らせるのか」と感じるかと思います。(上記では目的地DからCに戻る工程も入れています) メリットは作るマップの数がボス含めて3個でよいということであり道中のマップに関して言えば2個でOKです。計5個ですね。前者の約1/2です。これだと、制作費や労力をぐっと減らしてプレイ時間を延ばすことが可能です。キングダムハーツは特にこの色が強いと感じました。もちろん行ったことがある場所に二度と行きたくないということではありません。行くならいくなりのわくわくするほどの理由が必要なのです。たとえば、ストーリー上でキャラクターの思い入れを深くしておき、しばらく閉鎖し立ち入れない。満を持して再入場できるなどですね。

 

当時の自分と今の自分

当時は特に何にも考えることなく、きれいなグラフィックにディズニーとFFがコラボしてなんて夢のようなゲームなんだと感心したものです。しかしゲームがどんどん進化していきました。最近ではオープンワールドというものが生み出され、広大なマップを走り回ることができるゲームも多いです。もちろん行ったり来たりということをせざるを得ないシーンもありますが、次々新しいマップを歩けるということはストレスを感じにくくプレイできると思います。(移動時間が長いなどの別の要因で問題もありますが) そんなゲームに慣れた今、使い回しをふんだんに取り入れたゲームはつまらないと感じるようになってしまいました。むしろスーパーファミコンやPS1時代よりも、PS2のほうがそういったゲームは多いのではないかと感じてしまいます。やはり描写能力が上がるということはそれだけ制限も大きいということなんでしょうね。

 

キングダムハーツ3は?

キングダムハーツ3はPS4で来年発売されます。キングダムハーツ1から2の段階でもだいぶ使いまわしは少なくなったような気がします。ゲームの製作ノウハウ、容量の解決などなど使いまわさなくても十分よいものが作れる環境は整っているのではないかと期待しております。そして何より製作にかなりの時間がかかっている(?)かと思います。PVなどを見ましたが早くプレイしたいと思わせる内容になっていると思いますので、この辺を全て解消して神ゲーと呼ばれるような作品になってくれることを期待しています。