モンスターハンターワールドの全容が少しずつわかってきました。ワールドと言ってもオープンワールドではなく、従来のモンハンからの正当進化に近いかもという話は前回しましたが、今回はこのタイミングでこのゲームでいいのかという話をしていきたいと思います。
発売が2年遅い
2年前といえばモンスターハンタークロスが発売されています。私自身、クロスはそれなりにやり込みましたが、タイミング的にはクロスの時点でこのモンスターハンターワールドが発売してもよかったと思っています。
従来のモンハンと本作品を比べて、注目したいのは、
- マップ間移動がシームレス
- いつでもマルチプレイを始められる
- モンスターの動きが複雑化
- 綺麗なグラフィック
- 据え置き機
といった感じになるでしょう。これらの要素は確かにこれまでのモンハンと比べれば明らかに進化したといえますし非常に楽しみとなる要素であることは間違いありませんが、2017年になった今から考えると、「今更そんなことでドヤられても」と思う人もいるかもしれません。
2年前は2015年です。この年、PS4ではどんなゲームが発売されたか覚えていますか?
- ブラッドボーン
- ウィッチャー3
- フォールアウト4
- メタルギアソリッド5
などなどが発売された年です。これらのゲームはほとんど今回の目玉要素をクリアしています。強いていえばマルチプレイの部分は負けているかもしれませんがそもそもゲーム性が違うのでとりあえず置いておきましょう。そう考えてみると、モンハンワールドは今更感があるといえばあるのです。実際に、モンハンワールドとしては従来のナンバリングタイトルと比べて激変したゲームというわけではありません。新要素と言ってもどれも2年前には実装できた内容と言えるでしょう。ですので個人的には2年遅いと感じてしまうのです。2年前にそもそもそんな構想はなかったのか、技術が足りなかったのか、PS4などで発売、開発できない理由があったのかはわかりませんが。
それでもモンスターハンター
今更驚くほどのことではない要素ではありますが、それでもモンスターハンターです。まずPS4で綺麗な映像とともにプレイしたと思っていた人はたくさんいるでしょう。DSに移ってからは、存在は知っているがプレイする気になれず、ずっとプレイしてこなかったという人もいるかと思います。そう言った人たちにとっては待ちに待ったという感じになるかと思います。私も、DSのモンハンはほとんどプレイしましたが、今回のPS4の発売は非常に楽しみです。それもいろんな部分が改善されているということであれば期待せざるを得ません。遅いとは言ったものの「ずっと待っていた!」と言えるということも事実ですね。既存の要素だし、特別新しいわけではないから売れないということはまずないでしょう。間違いなく2018年のキラータイトルになることは予想できます。
オープンワールドでないことも評価
個人的にはオープンワールドにせず、基本的には従来とさほど変わらないというゲームシステムにしたことは評価しています。これがモンスターハンターなんだと感じるからですね。最近では何かとオープンワールドにしたがる傾向があります。もちろんオープンワールドゲーム自体は面白いと思いますし、これからも様々な作品に触れていきたいと思いますが、やはりモンスターハンターはこの形が一番しっくりくるのです。あえて時代の波に乗らずに、いつものスタイルを貫いてくれたことは素直に嬉しいです。
最後に
ゲームの進化から考えると2年くらい遅いとは感じますが、それでもこの作品を待っていたと言えそうです。もちろん、新しい目玉要素としてはまだまだこれら以外にも発表されると思いますし、最終的にはあっと驚くソフトに仕上がってくれるのではないかと思っています。もしかしたらナンバリングの「5」は携帯機で、ワールドとして据え置き機なんて位置付けになるのかもしれませんね。新しいモンスターハンターの風が吹きそうで、2018年が非常に楽しみです!