プレイステーションVR VS 任天堂SWITCH 時代に逆行!真逆の勝負!

先日、任天堂から新ゲーム機種SWITCHが発表されました。これにより更にゲーム業界が熱くなる事は間違いありません。個人的な勝負の見所を記事にしたいと思います。先に言いますとこの勝負、時代に逆行したゲームと、時代にのっとったゲームの戦いだと思っています。

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 勝負と言っても、同時期に発売しどちらが上かという話とは少し違います。そもそもプレイステーションVR(以下PSVR)と、任天堂SWITCH(以下SWITCH)では比べる対象が少し違います。SWITCHと比べるならばPS4ということになります。しかしこれはメーカーとしての方向性の違いが色濃く出ている戦いだと思えます。

 

 

もともと、プレイステーションシリーズと、任天堂の出すゲーム機では、方向性が違っていました。新時代の性能、機器単体で大人数プレイを想定していないソニーに対して、性能こそはプレイステーションには及ばないものの、独創的なアイデアで大人数プレイを想定した任天堂。この二つはきっちりすみ分けられていたと思います。その後XBOXシリーズなどのマイクロソフトが参戦しましたが、どちらかというとプレイステーションよりです。そして何より、マルチプラットフォーム開発が進んでいる昨今ではプレイステーションか、XBOXかという選択はあまり意味がないものになってしまっています。どっちでも発売されますからね。そういう意味でもしっかりとすみ分けている任天堂は芯があると思っています。

 

WiiUなどでは少々売り上げ的にも厳しいようですが、スタンスとしては変わっていません。こういった意味ではすでに真逆の戦いであったかと思いますが、今回はそれを更に加速させた戦いなのではないかと思っています。

 

PSVRとSWITCHの方向性の大きな違いは機器単体のプレイ人数です。PSVRはどんなに頑張ったところで機器単体では1人でしかプレイできないゲーム機であることに対して、SWITCHは複数人数でプレイできます。これに関しては、俺も動画を見ただけですので、最終的な内容としてどうなるかはわかりませんが、コントローラーまで付属した本体を外に持ち出し、外でみんなとゲームをする。家で使えば大画面でゲームができる。SWITCHはこんなゲーム機種になっています。

 

これは俺の考えとしては時代に逆行しています。以前にPSVRの記事を書きました。

everydaygame.hatenablog.com

ここでは、ようやく一家に一台ではなく、1人1台のゲーム機を所持する時代が来た、という話をしています。「外で友達と」、「友達の家でみんなで」、という時代は一昔前のゲーム環境なのです。もちろんまったくないといわけではありません。俺もみんなで飲んだ後に誰かのうちに泊まってNINTENDO64があった。久しぶりにみんなでやるか!なんてことは年に1回くらいはありますが、それとはまた少し違います。みんなで集まって顔を見てゲームをする必要はないのです。そもそも人の顔を見ながらゲームしますか?という話です。昔は声を聞くこともできなかったため同じ空間にいれば話ができるということもありましたが、今はネット通話が普及していて無料で相手と話ができます。どんなに遠くてもです。ここでSWICHのポジティブな点を上げてみましょう。

  • 場所を気にすることなくゲームができる
  • 人と顔を見ながらゲームができる
  • 生の声で話しながらゲームができる
  • 一つの画面をシェアしてゲームができる。

これくらいでしょう。これらの中から、昨今のゲームに必須となる項目は何でしょう?一つもないように感じます。そもそもこれらのことは、PS4でできるはずです。

  • 場所を気に~ → PSVitaでリモートプレイしろ
  • 人と顔を~ → どうしても見たいならテレビ電話しろ
  • 生の声で~ → ネット通話でなんら問題ない
  • 一つの画面を~ → スプラトゥーン見たいなゲームはできないじゃん

ということです。では絶対にSWITCHは成功しないかといわれればまだわかりません。「ゲーム」という入り口は非常に広くつられていると思います。いきなりPSVRゲームをしようとは思いませんが、友達が持ってきたからやろうかなと思う人はいるかもしれません。最近はスマホアプリにゲーム業界が大きなダメージを受けており、据え置き機のゲームをする人が少なくなりました。さらに、スマホアプリなら女性もやっていることが多いので入り口を広くしそういった層を取り込もうという話なのかもしれません。

 

あとは任天堂独自のオリジナルタイトルがどれくらい出るか、もしくはキラータイトルが出せるかということになります。マリオ関連は全て出てくるでしょうし、ゼルダの伝説など有名どころのタイトルはいくつもあります。また、モンスターハンターが発売を決定したとすると、かなりの動きがあるかもしれません。PSVRだってキラーソフトが生まれなければ、衰退していくゲームになるかもしれません。

 

ということで、SWITCHの方向性は、昔のよき時代にあったゲーム環境を復刻させようと感じるのです。インターネットがほとんどの家に行き渡り、世界がこんなに近くなりました。ゲーム機自体の性能も向上し、複雑な複数プレイもネットを使って可能になりました。ソニーPSVRこの環境をフルに使用する方向を選び、任天堂SWITCHは性能を抑え、昔のままで行くと、こういった戦いに俺には見えます。(SWITCHもインターネットプレイはできるはずですが)

 

確定的なことは終わってみなければいえませんが、個人的な予想としてはSWITCHはあまり売れないのではないかと見ています。(多くの人が予想していると思いますが)値段をあまり高くしないという縛りもあるという話を聞きますが、あのコンセプトのまま性能をPS4、XBOX並みにあげることができたら状況は大きく変わると思います。マルチプラットフォーム展開をしている会社が全て参入できるからです。そうなってくると、独占タイトルの多い任天堂、さらには独創的な発想で外でもどこでも誰とでもゲームができるという状況になり、「ゲーム機はSWITCHがあればほかはいらない」ということになるかもしれません。しかし、現実はそうではありませんので、予想としてはバカ売れするということはないような気がします。ちなみに俺は今のところ買う予定はありません。魅力的なタイトルが出れば買うかもしれないという感じですね。

 

何度も言いますが、どっちが勝つとか売れるということは、終わってみるまではわかりません。これはあくまでも俺個人の感想ですのでその通りにならない可能性が高いです。だけでこうやって通常進化を続けてきたゲーム機種が毎回戦うのではなく、少し変化球気味なゲームと王道のようなゲームが戦ってくれるということは非常に楽しいと思います。(どっちが王道なのかわかりませんが笑)発売日が今から楽しみですね!