トロフィー設定がなぜゲーム寿命を縮めるのか

前回のトロフィーについての続きになります。前回の記事では最後に、トロフィー設定を間違えると、ゲームのプレイ寿命が縮まると書きましたが、今回はその辺の俺の考えを話していこうと思います。

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トロフィー取得を気にするか?

トロフィーの話において、ゲームをプレイするタイプは2種類です。

  • トロフィーを気にするか
  • トロフィーを少し気にするか
  • トロフィーを気にしないか

これしかありえません。先にトロフィーを気にしない人の話をしましょう。どんなに公式でやりこみ要素を用意しても、気にしない人は気にしないでしょう。そういった人が悪いという話ではないです。自分か気に入った部分を何度もプレイしたり、目標を立てずに飽きるまでプレイすることになります。こういった人にとって上手にトロフィー設定をしても、しなくても、プレイ時間としてはまったく変わりません。飽きたり、個人的に満足していればやめてしまうわけですから。

 

トロフィーを絶対取得したい人

ではトロフィーを気にする人はどうでしょうか。まず、絶対にトロフィーを取得したい人はどんなにマゾい内容だったとしても絶対に取得することでしょう。これは自分のトロフィー画面を見て、取得していないトロフィーがあったら嫌だといった、ある意味コレクション的な話にもつながります。そんな人に対して、トロフィーがとるのに半端じゃない時間がかかるということがわかったらどうなるか。もしかしたら購入しないかもしれません。これに関してはそう多くはないでしょうが。

 

 

取れるなら取りたい人

次に俺のような取れるならとりたいと思っている人です。一度ゲームをエンディングまで進め、ある程度クリア後のお楽しみも消化した後、このゲームをまだ遊ぶか、次のゲームに移行するかという決断をします。上手なトロフィー設定をしているゲームであればプラチナトロフィー取得までゲームを遊ぶでしょう。しかし、意地悪なトロフィー設定だった場合、取得するのが非常に困難だと感じます。もしくはとても面倒な内容だと思うでしょう。そういったとき、まだ遊べる部分があるにもかかわらず、「どうせプラチナトロフィーは取れないから違うゲームをやろう」と思うわけです。

 

 

トロフィーをうまく設定すればプレイ時間は伸びる

上記のように「プラチナトロフィーが取れないから別のゲームをやる」ということであれば、世界の総プレイ時間は減ってしまいます。せっかく大変な思いをして発売したタイトルがトロフィーの設定を失敗したがゆえに総プレイ時間を減らしてしまうわけです。ではこのトロフィーを気にしている人がどれくらいいるのかという話ですが5%~10%くらいです。なぜそう思うかというと、プラチナトロフィーの取得率は難易度の高いゲームで1%程度。簡単といわれているゲームで10%以下だからです。今までプラチナトロフィーで20%というものは見たことがありません。

 

5%くらいなら無視してもいいのではと思うかもしれませんが、トロフィーの設定は決して難しい話ではないと思います。肝さえわかっていればあとはどんな設定をするかという話だけです。どの道設定するんですから、どうせならうまい設定をしたいものです。それがうまくいけば5%程度が更にゲームを盛り上げるわけです。

 

5%といっても、20万本売れたゲームなら、1万人です。決して無視はできない数字だということがわかると思います。ですから何も考えず適当に設定するのではなく、上手に設定するべきなんです。

 

ゲーム開発者の中でトロフィーを考えている人がこの記事を読んでいることはないと思いますが、もっとみんなが夢中になって取得できる、魅力的なトロフィー設定をお願いします!